2010.07.07 Wednesday
『ベーシック経営入門』

高村寿一 『ベーシック経営入門』 日本経済新聞出版社 2007
大学の経営学部に入ると決まったときに、「一応何か本でも読んでおこう」と思って買った経営の入門書。今2年生だから、かれこれ1年半前に買ったわけだ。
それをずっと読もう読もうと頑張っていて、やっとつい最近「感想を書くぐらいにはざっと読めたな」となりました。
なんでこんなことになったかっていうと、まぁ僕の頭が悪いっていうのが主な原因なんですけど、でもこの本の特色にも原因があるんだと思うんですよ。
というのも、この本、サラっと書きすぎです。
企業というものの理念から、戦略、ヒトと組織、情報の重要性、最後にはガバナンスや環境の問題まで取り上げているのは視野が広くて見事だと思うのですが
とにかくそれぞれの内容が、色んな教科書やビジネス書から集めてきた内容をサーっとまとめたみたいに変な意味で立て板に水(この使い方でいいのか?)の書き方で、上っ面だけというか全然頭に入らないんです。迫ってこないんですよね。いや、偉そうで本当すみません。
堅苦しい経営「学」にはしたくないというようなことが書かれており、もちろんそれはそれでいいのですが、しかしながらこの本で経営についての理解を深めるのは、逆に相当経営学を知っているか頭が良くないと難しいかと。
当然ながらそれによって結局「経営学」の勉強に良い本とも言い難いです。マーケティングや会計についてはほとんど知識が手に入りませんし、実際に経営を行うという心持ちで読むには書き手の立場がよそよそしすぎる。
僕は個人的に「普通の言葉遣い」で書かれている本が好きなのでそういう好みも影響しているとは思いますが、実際深く読み切るのは大変な本だと思いますよ。
他の本を読むときにわからない用語や概念について参照するために使うとか、さまざまな論点についてのイントロダクションとする分にはいいと思います。
経営学について体系的に学ぶなら半分の値段で買える『「図解」わかる! MBA』のほうがオススメです(ただしそれでも本当に入門に使うにはちょっと難しいですし、新書レベルの入門書はほとんど知らないので、お手軽な入門書には何がいいか、ということに関してはなんとも言えません)。